本書の簡単な紹介
2013年に初版が発行された、フリーランスデザイナーに向けたアドバイス本です。著者自身が「グラフィックデザイナーとして独立した時に読みたかった本」とはじめに書いている通り、「フリーランスデザイナーとしての心構え」から「新しいクライアントを見つける方法」「厄介なクライアントへの対処法」などの実務を行っていくと直面する問題まで、割と広範囲にわたりデザイナーの実務の参考本になると思います。
著者やこの本で紹介されている実例が海外のものなので、日本に当てはめた時には厳しいかもと思うような内容も含まれています。また、かなり広範囲を網羅していることの裏返しで、1つの項目を深掘るような内容にはなっていないので詳しく知りたい箇所があれば自分で調べることも必要になります。
目次
ーーーーパート1 どこから始める?
第1章 デザイナーに必要な心構え
第2章 つねに学び続けよう
第3章 君のニッチを見つけよう
第4章 フリーランスのメリットとデメリット
ーーーーパート2 どんなデザイナーになるべき?
第5章 直の仕事か、それとも下請け仕事か
第6章 成功するためのプランを立てる
第7章 ブランド・ネーミング
第8章 君のブランド・アイデンティティをデザインする
第9章 自宅で仕事するか、それともスタジオを借りるか
第10章 ネットで知名度を上げよう
第11章 自分自身を売り込んで、良いクライアントを見つけよう
第12章 会社は大きければいいというものではない
第13章 合法性、誠実性、倫理性
ーーーーパート3 プロジェクトのマネジメント方法
第14章 クライアントを賢く選ぼう
第15章 アプローチしてくるクライアントへの対処法
第16章 仕事の価格を設定する
第17章 契約条件
第18章 最高のプレゼン方法
ーーーーパート4 旅立つ前に
第19章 メンターたちは語る
第20章 クライアント抜きの将来のために
第21章 情熱を絶やさないために
第22章 リソース
おすすめしたい理由
実際、自分がフリーランスとして独立時に購入して読んだ本です。デザイナーは勿論、フリーランスとして仕事をしている人には一度読んでみてもらいたいです。迷った時や問題に直面した時、既に同じような悩みを経験している人からアドバイスをもらえると悩みが緩和されることがあります。タイトル通り、先輩からのアドバイスです。
正しいやり方を学ぶというスタンスではなく、困った時に読みたい、Yahoo知恵袋的な本ですが、本書に書かれている内容を予め知っておくと、「はいはい、出ましたこのパターンね」と、余裕を持って対処できたりします。このままでいいのかなと思った時に、さらっと読んでみる感じでも十分な気がします。
コワーキングスペースTSUKURIBAではフリーランス・副業・仕事全般に役立つ本を共有本棚に追加していきます。お立ち寄りの際に手に取ってみてくださいね。